☆06・21



出勤中のAからのメールで夏至であることに気づく。ヨハネの季節。

「魂のこよみ」。立ち上がって手に取り、めくってみた。




ヨハネの季節は次週か。




シュタイナーは苦手だけど、なんどもワークで動いてきたテキストだ。
俺、これ好きなのか?こういうのわかるの?という気もするが。



この自粛の2か月半のあいだ、俺はトコトン何もしなかった。
見た映画ゼロ本。読んだ本はじゃりン子チエだけ。努力したヨガもゼロ。
ずーっとボンヤリしていた。ゴロゴロしていた。スマホを見ていた。見るものないのにインスタを見ていた。
そうしたら頭がおかしくなってきた。

何かをしていなくちゃいかんのだな、ということがとことん怠けたらよくわかった。
止まると腐る。少しばかりの向上心を捨ててはいけないのだ。


ついに読書をする気になり、やっと開いた図書館で予約した本を取ってきた。
「コトリップ」のイタリアと、山口瞳の「江分利満氏の優雅な生活」。
エブリマンはとても面白い。
気分がよくなってきて、ハイドシェックのヘンデルをかけた。

最高だ。

部屋に静けさが訪れ、俺の中身も静かになった。


どういうわけか、俺の中で長年かけて深く濃くなっていた霧が、これから霽れていくような、そんな気がした。

81日ぶりに小平から外へ出てみた。




ハイドシェックのヘンデルを探したらこんなのがあった。
このプレリュードはコンサートのアンコールで度々弾いてくれた。
本編よりも涙を誘うハイドシェックの十八番。
彼のコンサートをもう一度聴きたいなぁ。