晴れていると気分がいいなぁ。
俺は天気と気分が比例している単純な人間だと思う。
最近、音楽を聴くことがあらためて楽しくて、ちょっと嬉しい。
もともとすごく音楽が好きでいろいろなものを聴いていたのに、6年前くらいからhiphop中毒で明けても暮れてもhiphop。
それまではhiphopだけは聴いていないジャンルだったのに、いったんその面白みにハマったら気持ちがよくて抜けられない。
主に90年代後半のアメリカンhiphopが好みなんだけど、他にも色々と聴いた。
gangsta rapという世界を知ったら、普通のヒップホップじゃ物足りなくなり、西海岸、南部と堀りに掘って聴きまくった。頭がおかしいくらい。
ヨガ教師をしてオイリュトミーの活動をしているけど、1人のときにはずっとhiphopばかり聴いているという変な人です。
バーコードがない、商品流通していないようなレアな皿、コアな物を探して、迷宮の奥まで入った。
そしてやっと落ち着いた。
のめり込むとトコトンいかねば気が済まないタチで、落語の時もそうだった。
一通り全部聞く。大体全部聴いたというところまで行くと落ち着く。
hiphopも相当聴いた。いや、まだまだ掘り切れてはいないすごい世界だ。しかし俺なりに大体決着がついた。ずいぶん時間もかかった。
俺はいらないものは身の回りに置かない。これは何でもそうだ。
たまに持っている音源も整理する。把握できないほど必死で集めたものでも聴かなくなったらホカす。
もったいなく思う人もいるだろうけど、いらないものはあってもしょうがないから。
ずいぶん減った。
hiphopの音源がかなりシンプルになった。
こんなこと、他人にとってはどうでもいいことだろうけど、俺はなんかホッとしている。
血眼になって新しい音を探す労力から解放された。
普通に自分が好きなものを楽しめるのだ。いままでに好きだったものを好きな時に好きなだけ楽しめばよいのだ。
そんな当たり前のことができなかったhiphop漬けの6年間が終わった。
それだけ強烈に俺を惹きつけたhiphopはやはり地上最強の民族音楽なのだろうと思った。
この表現をしたのは誰だったろう?ECD?なかむらとうよう?菊池成孔?
とりあえずPopol Vuhを聴こう。
これも俺の原点。
初舞台でも使った。一人で行ったローマでのパフォーマンスでも使った。
原点に帰って来られてちょっとホッとしている。
hiphop中毒から抜け出してみてわかったのだけど、俺はブラックミュージックではメロウなものがとりわけ好きだということ。
いまはR&B寄りのものが気持ちいい。もろにソウルやファンクではなくて、hiphopを通過した後のR&Bが気持ちいい。
R&Bも掘ったらヤバイ深さを湛えているから、これまた血眼になりませんように。
遮二無二ではなくて、人生を味わいながら進みたいのだよ。