☆03・29



世田谷のクラスで最後の日にいただいたコーヒー豆。
豊田のカフェ・ド・シェフのもの。
スペシャリティコーヒー専門店でカフェインレスのものだそうだ。
深煎りでカフェインレス。。
どんなものだろう。
俺はカフェインレスじゃなくてもいいんだけどなぁ、とか思っていたのだが、
先日、酒を飲まない夜にコーヒーが飲みたくなってしまった。

あ、あれがあったな。




わ、めちゃ黒い。
挽きも細かい。
めちゃいい匂いで好みな感じ。カフェインレスでこんなのがあるのか。



淹れてみたらこれがバカウマ!
カフェインレスだからと偏見をもっていた自分が恥ずかしい。
なかなか出会えない極深煎りのいい豆だ。
めちゃめちゃうまい。
Aが焼いたビスケットとスコーンの間のような焼き菓子とも合うし、最高。


この豆をくださったKさんは面白い方だった。
世田谷クラスの最後期にいらしてヨガをしていた。
狩猟免許を持っていたころに山に入った話、高校では弓道部だったそうで、弓を射る時の立ち方を教えてくれたりと印象的な方だった。
突然会場に現れ、しばらく一緒にヨガをし、それっきりなのでアドレス交換をせずのままだったのが残念だ。
またどこかでお会いしたいと思っている。


読み終わった本はCWニコル「エコテロリスト」
最初はいまいち入り込めなかったから読むのをやめようかと思った。また悪訳のせいかと。
しかし進んでいくと面白かった。凄まじい話だった。
ここ2年ほどでニコルの本を何冊読んだだろう。
小さい頃にこの人が好きだった。日曜の朝のテレビでニコルがちょっと喋るシーンをよく覚えている。山の中だった。きっと自然のことや日本のことを話していたのだろうと思う。その様子がとても好きだった。この人はいい人だ、と幼い俺は直観した。ほかの誰とも違う信頼できるものを察し取った。
それ以来彼の仕事には触れてこなかったが、今その著作を読むとこれが素晴らしい内容のものばかりなのだ。



21歳の時に、吉祥寺のメトロというジュース工場で働いていた。
コーヒー豆を挽き続けるという持ち場だ。
一日に2トンほどの豆を一人で挽くというハードな仕事が俺は好きだった。
深煎りの豆の匂いをかぐと当時の思い出と相俟って何とも言えない気持ちになる。