ガマンしていないのに欲しくなくなるから面白い。マレーシアは酒が高かったからそれもあるかもしれないが、ベトナムは安いのに飲んでいない。おかしいな。
綾さんは旅行の前からなんとなく体調が本調子ではなかった。ハッキリ悪いわけではないけどなんとなく。で、飛行機でベトナム乗初日はイマイチだったけど二日目は元気になって遊んだら、3日目で悪くなってしまった。風邪のようだ。しんどそうだ。
宿をチェックアウトだから起きるしかない。
今日はダナンへ移動する日。大丈夫かな。
とりあえず起きて朝飯を食べておこう。
宿の裏の住宅街にあったベジ食堂。
地元の人の朝飯の風景。観光客はゼロ。英語表記もない。
しかし店員はやさしい。何を言っているかはお互いに全く分からないが、カオラウ?ミークアン?と聞こえたからミークアンを頼んだ。

ミーは麺。クァンはこの辺の地域の名前。クァンの麺てこと。
しかし流行っているわ。ひっきりなしに客が来る。持ち帰りのオカズのコーナーが人だかりでゴチャゴチャになっている。どの人が店員だか分からないが何故かうまく回っている。常連ばかりなのかな。店員も普段着だしいろんな恰好をしているからおもしろい。ローカルの人らがテーブルに相席で飯を食う。卓にある調味料を慣れた感じで使っているわ。俺達も隅っこに座って同じ空気を味わう。楽しい。
綾さんも食べられて、宿に戻り、チェックアウトまで寝る。
10:00に車が来る。チェックアウトしてハイさんに挨拶、また来るよ。
ダナンへ向かう途中の五行山に寄る予定で車を頼んであったので、途中で降りて見物に。
1時間半後に運転手と待ち合わせ。
見物はやめて移動しようか。で、運転手に連絡し、来てもらい、ダナンの宿を目指す。
宿についてもチェックインまでは時間がある。ほとんど英語のできない俺と宿の女将でやり取りして荷物を置かせてもらう。11時。いったん出てチェックインまで時間をつぶそう。
ここダナンはビーチリゾートで有名。いいビーチがありアジアのハワイといわれるとか。
うちらはビーチ沿いではなくて下町に宿をとったので周りはローカル感がありゴチャゴチャしている。
街自体が文化遺産のホイアンとちがい高い建物も大きな道もあり、バイクの量が半端じゃない。暑い。
そんな歩道を歩けばすぐにサトウキビジュースの店があった。
さっそく飲もうよ。これ大好き。
一杯10,000ドン 60円。
座る場所がある。しばらく涼もう。ちっとも涼しくない場所でジュースがうまい。自然な甘さでスーッと入る。
綾さん暑いでしょう。エアコンのありそうなカフェとかあれば時間を潰せるのだけど、と調べてみるもイマイチ分からず。
宿のまわりを見てみたいし、いくつかベジ食堂もあるちょっと歩いてみよう。
古都みたいな感じはない。食堂とか何か部品みたいなものを作る店とか多くの店があるエリア。歩道にはバイクが停められているからスムーズには歩けない。そして道を渡るのはやはり危ない。ホイアンよりも注意が必要。
2本向こうの通りのベジ食堂をチェックしてあった。ダナンに住んでいる人が書いた本で、よさそうな店がいくつかあり、綾さんが行きたいと言っていたところ。
ミシュランに載った店らしく若めの観光客が多い。綾さんはメシなんてどうでもよい状態だろう。伝統料理をベジで出すと聞いて興味を持ったけど、ミシュランとかバエとかむしろ要らない俺達なのだった。
綾さんは食えないからカボチャのスープを頼んだ。
俺はせっかくだからベトナムのものを食べる。麺はけっこう食べたから、生春は?売切れ。うーん、バインセオは?ない。じゃ、これ。なんかわからないけど野菜と春巻きみたいのをライスペーパーで巻くやつ。まぁ、うまかったよ。
スープが来ないから確認したらオーダーが通っていなかったみたいで、5分待ってと。なきゃないでもよいけど、待ってみた。こんな暑いベトナムの夏にあたたかいパンプキンスープを頼む人いないんだろうね、と綾さん自分言いっていた。確かに。
きたものを平らげて、ぼちぼち宿へ向かってみよう。
女将が401というが、それすらもカタコト英語な俺達だからレベルが合うわ。
聞いてわかってはいたけどエレベーターがない宿で4階。海外って一階のことを0階と数えるから4階は日本でいう5階にあたるわけだ。元気だったら綾さんもへっちゃらだけど辛いだろう。
この宿、部屋まで案内もしない。カギは部屋にあるからという説明だけで勝手に自分で行った。放置感が好き。部屋はメチャ明るくて好み。眺めはよくはないけど抜けている。部屋自体も広め。トイレとシャワーはいつものアジアな感じで、クチコミ通りお湯は出るけど勢いはチョロヨロ。そんなの構わないよ。明るく日当たりのよい部屋だから暑い。エアコンがあってよかった。
綾さんはベッドに倒れこんで、寝た。
俺はシャワーを浴び、横たわり涼んだ。海外で体調をくずすのは初めてのこと。どうする。状態はカゼだからどうするもない。うちらは薬を飲まない。寝ているしかない。
元気な俺はどうしよう。心配だけど、寝て休んでもらうしかないか。こんなこともなかなかない。俺も一緒に宿でぼんやりしているか。それもいいような気もするが面白くない。ベトナムダナンにいるのだよ。横を見れば綾さんは眠っている。しばらく起きない。ちょっと歩いて今日のコーヒーを飲みにいこう。







