☆酉の市



酉の市に行ってみた。
新宿花園神社に着いたのは17時半。すでになかなかの人出。


靖国通り側は出口だった。
明治通り側から入る。
夜店が沢山出ている。

うちの方の祭りなら商店会や地元の人が夜店をやっていたりするが、さすがにテキヤの夜店だ。
懐かしい日本。昭和の香り。ジャージと兄ちゃんと金髪も、姉ちゃんもピアスも茶髪も、オッサンもパンチパーマも刺青も懐かしい感じがして落ち着く。


なんか食おうよ。
Aが米に豚バラを巻いて焼いた串を見つけた。一本焼いてもらう間に俺は向かいの店で酒を所望。
酒いくら?
八海山が1000円で濁りが500円です。
濁り一杯。



隣には鮎の塩焼き屋。
ダボシャツとパンチのオヤジが焼きまくっている。何十年焼いているのだろう。



かかかッ かかかッ かかかッか パチパチパチ~。
熊手を売り、手締めをする音があちこちから聞こえる。
なんか目出度いもんだなぁ。
リーマンも社長もホストもキャバも出てきてお参りの行列に並んでいたり、いい雰囲気。






たこ焼きと焼そばを食べ、見世物小屋をのぞいた。
その印象は小劇場の芝居のようだったのはゴキコンがやっているからなのだった。



小さい頃に親父に聞いた、見てみたいけど怖くて、でも魅かれてしまうあの見世物小屋のイメージとは少し違った。

以前、日本中世の世界に魅了されたことがある。
日本芸能の源流を求め、色々な書物から土着の芸能を知った。資料映像で人間ポンプを見た。上を向いて口から剣を飲んでしまうおじさんだ。ほんとにやっているそうで、この人にしかできない芸を持つ。金魚を飲んで胃に落とす、次に釣り針を飲む、それで金魚を釣り上げるという芸とか。この人はもういない。
いまでは大寅工業社一つだけになってしまった見世物小屋。
小沢正一も死んでしまったし、日本の放浪芸が消えていってしまうのは悲しい。

初めての酉の市で初めての見世物小屋を見た日。

楽しかった。