☆02・26



今日はAが早く出る日で、俺も早起き。
6:55が今日は1時間早い。
目が覚めたら即ラヂオ。NHK。
6時はニュースをやっていなくて「古楽の楽しみ」。
この時間は昔から古楽をかけている。
25年前、始発で帰る生活だったころ、帰宅し、明るくなるとラヂオをつけた。
「朝のバロック」という名前だったけど内容は今と変わらず古楽だった。
古楽がずっと好きだった。
今はほとんどhiphopしか聴かなくなってしまったけど。。

あまりhiphopばかり聴いていたら耳がおかしくなったのかもしれない。
先日ラヂオで「邦楽のひと時」を流していたらhiphopに聞こえる自分がいた。謡がRapに聞こえたのだ。
今朝の「古楽の楽しみ」はバッハのカンタータだった。これがまたhiphopに聞こえるのだ。
いやいや、ちゃんとカンタータを聴いてはいるのだが、そこにhiphopを感じるのだ。
カウンターテナーにさえRapが聞こえる。
俺の頭はいよいよおかしくなったのか笑。

バッハのカンタータは俺の得意な世界だ。
ヨアキム・ロッチュとギュンター・ラミンでCDを集めた。かなり聞いた。
バッハに限らずクラシックではバロックが特に好きでドイツ・イタリア・フランスとけっこう掘った。

それがいまはhiphopしか聴かない人だ。
東、西、そしてサウスやミッドウェスト。
バーコードが付いていないレベルのコアなGラップを探して聴いている。
あまりにも聴くとどんな音楽にも共通に流れている力を汲み取るのだろう。
バロックとギャングスタラップという全く異なった世界から共通のパワーを聴く。
音楽という大きな力の底に流れる衝動を汲み取る。

気持ちいい。

何を聴いても退屈だった。
コアなラップにしか反応を示さなくなっていた俺の耳も、今朝はバロックとhiphopの共通の力を感じられた。
久しぶりにバロックでも聴こうか。

3月になるとどうもマタイ受難曲を聴く傾向がある。

ヨガを始めたころのことを思い出す。
1月に吉祥寺のY先生の教室でヨガにはまり週に3回は通っていた。
マラソンで行き、帰りはバスだ。
サンロードに今もあるドイツパン屋「Linde」でライ麦パンを買い、バス停横のエノテカで赤ワインを買って帰る。
パンとマタイと赤ワインの3月だった。

この時期になるとあの頃のことをカラダが思いだす。
パンとワインと受難曲って、俺自身とは関係のないキリスト的世界なんだけどなぁ。

あの、夢中でヨガをやっていた3月は印象的だ。


朝の煮込みを食い、ラヂオから流れてくるカウターテナーを聞きながらAは言う
「ちょっとデラーに似ているね」。