☆05・26



昨日の公演は夕方に終わった。
出演者が50人という大規模なものだからか全員での打ち上げはなかった。
適当に集まって飲みにいったりはしたのかもしれないけど。

Aとお母さんとうちの母も来ていたので合流した。
Aがイタリア料理屋を予約してくれてあったのだ。
半蔵門駅近くの店。elio locanda italiana。
毎日店の前を通っていて、オリーブの枝ぶりがよいのが印象的だった。
イタリアンといわれたらそう見えるけど、派手に看板を出していないし、店内の様子も見えない。

大きな木の扉を押して中に入ってみたら、わぁ、イタリアみたいなレストランだ。
3人が待つテーブルに案内される。
アンティパストでビールを飲んでいる。
あー喉かわいた。どうしよう。
何になさいますか?
まずは水、そしてワインを。
白ですか?
赤ください。
Aも赤ワインを所望。
すると母がボトルでもらったら?飲むでしょう?
豪気だね。頼んじゃおう。

このワインがうまかった。
この店はエリオさんというカラブリア州出身のマスターの店。
この赤もカラブリアのものらしい。

4人で談笑しながらの時間。
俺は公演が一応無事に終われたことが何よりでホッとしている。
店の雰囲気は東京とは思えないイタリア感がある。
スタッフの半分くらいはイタリア人で陽気な接客になんとも和む。日本語はうまいし面白いし。
ボスのエリオさんも自らフロアを動き、料理を運んでいる。
イタリアのレストランて、男たちがかっこよく働いているのが気持ちいいのだ。
おっさん達が注文を取り料理を運び愛想をする。
東京でそんな店に入ったのは初めてで嬉しかった。



食べてみたかったブッラータチーズを母が頼んでくれてあったのには驚いた。ブッラータなんて知っていたのか?
どうやら隣の席のお兄さんが食べていたのを見て「あれをください」と言ったそうだ。

ピッツァはないのでパスタを頼む。Aはサーモンのクリームパスタ。母はホウレンソウの。お母さんはサルシッチャとポルチーニのカラブリアのラグーのパスタ。俺はニョッキ。




ニョッキを自分で一皿頼むのって初めてだ。
トマトソースにバジルが一枚。
もちもちという食感がなんともいい。うまいね。

お母さんの一皿がイタリアを思い出させた。サルシッチャの中のスパイスのせいか?
あ~イタリア行きたいな。



母もこの店を気に入ったようで、いつになく陽気で楽しそうだったのは俺も嬉しい。

4人で1本だけど、酔っぱらった。腹もパンパンだ。
珍しく酔った母を家まで送り届け、自転車でわが家へ帰る。
まだ22時とは助かるね。猫に飯を出し、衣装の洗濯をしたり、Aと話したりして24時。
寝ないと。


こうしてまたいつも通りの日常に帰る。