ミキという発酵飲料を初めて仕込んでみた。
奄美大島や沖縄で伝統的に飲まれているものだそうだ。
米を粥に炊いて、サツマイモおろしを混ぜて、数日発酵させる。
今回のは白米100%。無農薬の農林48号で仕込んだ。楽しみだ。
うまいねぇ。これは好きだ。
ヤクルトとかミルフルみたいな乳酸菌飲料を思い出すが甘さはほんのりでやさしい。
味わえばやはり米だ。甘酒に似ているようでそれとも違う。
綾さんが寺田本家のうふふのもとに似ているという。たしかに。
ああ、いいなぁ、こういうの。腸にも肌にもよいだろうな。
南米にはチチャという酒がある。
もろこしを発酵させたもので各家庭でバケツとかで作っているものだ。
俺はこれに憧れている。こういうのが好きなんだよ。
しかしペルーとかボリビアとかにそう簡単には行けないよな。いつか試してみたいなぁ、と思っていた。
そして日本のどぶろくというのにも憧れがあった。
そんなのを家でやれたら素敵じゃないか。楽しいじゃないか。
といっても日本では法律にひっかかり捕まってしまう。酒は作っちゃいけないのだ。
このミキは酒じゃない。発酵してもアルコールが発生しないのだ。
至極健康な乳酸菌飲料だ。無添加のオーガニックの自家製のだよ。魅力的でしかない。
名前がまたいいでしょ。ミキ。
どうやらお神酒というのはここからきているそうだ。
奄美大島や沖縄がルーツらしい。奄美ではいまもメジャーに飲まれているドリンクだ。
沖縄のノロさんが祈りや神事の時にミキを飲んだりするのかと思うとグッと親近感がわく。
酒の起源の口噛み酒みたいなものなのだ。
古来酒をこさえるのは女性の仕事だ。
口の中で噛んだ米を吐き出して発酵させたものが酒になったのだよ。
いまでもアマゾンの奥地の民族はこうして酒をこさえている。
酒作りは神職の女性がする仕事。
酒のルーツは世界のどこでも口噛み酒だ。
唾液の代わりになるのがサツマイモ。
アミラーゼという酵素が発酵を促すらしい。
自然の力だけでできた自然の飲み物。
小麦粉と水だけからパンを焼く術を身につけたときと同じ喜びを感じている。いいものを手に入れたよ。
みんなにも教えていっしょに楽しんでいきたい。やりたい人はたずねてね。