月曜日。
朝のヨガを終えたら午後は休み。家で飯を食ってから出かける。
駅で切符を買って気が付いた。スマホを忘れた。取りに戻る。一本早い時間に出たので次のに乗れたが俺はこういうウッカリが多い。特に電車で出かける時は大体何かがうまく出来ない。
ババで降りて駅前のパン屋に入りオールドファッションを買った。
今日は早稲田松竹でヘルツォークの作品を観る。アギーレとフィツカラルドの2本立て。
アギーレは1972年、フィツカラルドは1982年と、今となっては古い映画だなぁ。
俺が観たのは二十歳の頃だと思う。テレビ放送したのをVHSで観た。
強烈な印象だったのはおぼえているが、内容はなんとなくしかおぼえていない。キンスキーの怪演がすこぶるかっこよかったのは目に焼き付いているのだが。
アギーレが始まったらもう最初からいい感じ。すげえ映画だというのがすぐわかる。
音楽はポポル・ヴー。俺のフェイバリットアーティスト。最高だね。ヘルツォークの映画のために作った音だもの。とはいっても音楽作品として独立して聴いたのが最初なんだけど俺の人生にはずっとポポル・ヴーがある。2016年にローマでのソロパフォーマンスでもポポル・ヴーを使った。いまでもアルバムはCDで全部手元にある。
しかしヘルツォークという監督は異常だ。普通じゃない。何がって知らない人に説明するのは面倒なのでしないけど、人が考えもしないことをやってのける。そのスケールがオカシイ。発想がオカシイ。スゴイ。俺は好きだ。
アギーレが終わった。
一回入れ替えで館内清掃。外へ出てドーナツを齧った。
次、フィツカラルド。
めちゃめちゃよかった。すごい。すごい。異常だ。異常によい。
こんな映画は他に無い。それは誰もが認める。
ヘルツォークの映画世界が総合的に好きだ。
いまや俺はあまり過激なものを好まない。異様なものなどはむしろ嫌だが、そんな好みを超えた説得力が心をとらえる。力強い。
来てよかった。
記憶にあるあのヘルツォークの映画を観たいのかといったらどうなのだろう?わからない。
しかし30年前に見て好きな映画監督だと決め込んでいたヘルツォークって何なのかを知りたかった。俺が受けた強烈な印象は何だったのかを確認したかった。
多分この先でこんな風に思うことは無い気がした。この機会を逃したくないので時間をとって観に行ってよかった。