☆コタキナバル③ ガラマ川

一旦宿に戻って一休みして、午後はガラマ川のリバークルーズ。
ここから車で2時間かけて現地へ行くのだけど、車に弱いあたしたちは道中の揺れが心配。お腹の調子を整えておこうというわけで、昼飯無しで出かけるよ。
14時にガイドのジェイソンさんが車で迎えに来た。今日の客は俺と綾さんだけ。出発!

しばらく行くと高速道路みたいになり飛ばしてゆく。
日本語を話せるジェイソンさんが色々な話をしてくれて興味深い。
ヤシの木の話、アブラヤシ、サゴヤシなど道の傍らにいくらでも生えているからリアル。マンゴーもドリヤンも生えているのだよ。わくわくなっちゃいそうよ。
徐々に山道になってきて人気もすくなくなってくると住んでいる人のローカルさが濃くなってくる。こんなに住人が少なくてもモスクはあるのだ。途中でサルがいたのもよかった。
心配していた山道もウネウネカーブも全然なくて酔いやすいうちらでも何ともなかった。よかった。
2時間でガラマ川の入り口についた。
このツアーの拠点兼ウアンさんの家で降りる。ウアンさんはこのツアーのボートの運転手。



まずはサバ州のお茶サバティと地元のおやつ。
なんとカリーパフがあるではないか。まぁ、嬉しい!6つあるうちジェイソンさん2個綾さん1個、俺3個。じゃいあん。


もう一種、米粉とココナッツミルクの生地を揚げたものをいただいた。ウアンさんの奥様の手製。
こういうものがまずいわけがない。うちらの好みに合わないわけがない。最高です。

では出発です。

ジェイソンさんとウアンさん


動物を見に行くリバークルーズは数あれど、ガラマ川は入り口が浅く川幅も狭いため大きな船のツアーが来ない。


ジャングルの中をボートが滑り出しただけでもう嬉しい。
こんなところまで来られて、川と空とジャングルしかない。誰もいない。静けさの中にいるのはいまだ姿を見せない動物たちとウチらだけ。


そんな空気を味わいながら進んでいくと「テングザルだ」とジェイソンさんが指をさす。



おー!いる!奥にも、下にも!おー!テングザルだよ。
警戒心が強いだろうにコソコソ逃げず、大胆に動くのが素敵だ。両手を上げて次の枝にジャンプする。


腹が丸く太っていて腰つきがヒトみたいで愛嬌がある。
ボルネオ島の固有種で絶滅危惧種のテングザル。ツアーに出ても見られないことがあるそうだ。
始まって10分ほどで見られたウチらはラッキーだ。このあともテングザルが一番多く顔を出してくれた。


進んでいく。
動物を探している自分の内側を観察しつつ、目は実際のジャングルに向けられている。




シルバーリーフモンキー、カニクイザル、カワセミ、ムラサキサギやヘビウ、ワニに会えた。


ジェイソンさんの声に無言で応えるウアンさんの舵取りが完ぺきで、そのチームワークに惚れ惚れする。
水際の陸地のワニが水中に入り込む瞬間を何度も見た。さっきワニがいた浅瀬を再び通ったら、ウアンさんが声を出すほどデカいのがいて、また水の中へ急いで入るのを目撃したりと感激の連続だった。みんな驚かせたかなぁ。ごめんよ。

動物もさることながら、この川の美しさも特筆すべきもので、ヤシやマングローブが生えるジャングルの緑の上には無限の空しかない。


空に浮いている雲が鏡のような川面に映される美しさ。
湾曲した川を曲がるとまた現れる次なるガラマ川の風景がどこまでも続く。
木と川と空しかない。これでいい。泣きたくなる。



陽が落ちてきて、遠くの森に沈む前の数分間、ボートを泊めてエンジンを切った。
完全な静寂のなかで落ちる太陽を目玉と心に焼きつけた。


日が落ちたら一度ウアンさんのところへ戻って食事。
船が着いたら準備ができているよ。ウアン奥様のローカル飯。


チキンココナッツカレー、水牛の煮込み、キャベツ炒め、冬瓜水煮。シンプルな飯は最高です。


米の香りがよいと言ったら、いいやつを美味しく炊いてくれたとのことで、ありがたい。

暗くなったらもう一度川に出る。
真っ暗。ジェイソンさんはペンライトでワニを探す。ウアンさんは暗闇の中をポイントへ向けて船を滑らす。


蛍だ。
無数の蛍が光っている。生まれて初めての体験。
こんな大群があたり一帯あちこちでチカチカ点滅しているのだ。わあぁ~。
日本の蛍は点滅がゆっくりらしい。ボルネオのは早い。チカチカチカチカっ。

そして上を仰げば、
満点の星!
数えきれない無数のほし、ほし、   。

ここに寝てみてもいいですよ。といわれて綾さんと並んで仰向けになった。
いろんな感情があらわれるからこそ、しばしコトバを失った。
目に入るのは星空だけ。何もない。
コツンと何かにぶつかり体を起こすとウアンさんの家に着いていた。


また2時間かけてホテルの方へ戻る。車中ではいい思い出を胸に眠りに落ちた。



コタキナバルでのリバークルーズは定番の観光ツアーでクリアス川、カワカワ川などあるがジェイソンさんに頼んでホントによかった。よく構成されていて最高の体験をさせてくれた。動物の写真もジェイソンさんが撮ってくれたものです。

☆コタキナバル② 朝飯

夜が明けた。
マレーシアはサバ州コタキナバルの朝。
朝ごはんに行こう。
ベジ食堂は3つくらい調べてある。この時間にあいているのはガヤストリートの店。行ってみよう。


この辺は大きな建物があり、遺跡や寺院はない市街地。
この感じも好きだが懐かしく感じないのは初めて訪れるイスラムの国だからか。


整備された公園にもヤシの木。
歩いていて危ない感じがしない。物乞いが居ないし、変な人が歩いていない。初めての街を歩くのは楽しい。


着いた。Gaya Vegetarian。ベジ食堂。


白米か玄米を選び、好きなおかずを選んで飯に乗せてもらうスタイル。3種選んで8リンギ、320円。



肉ぽいものと青菜とココナッツカレー。
こういう肉って大豆ミートだと思うでしょ。実はこれキノコで出来ていて肉のようにウマイ。青菜もバカウマ。

サイドメニューが少しあり、万頭や揚げ物、菓子などが並んでいる。
しかもカリーパフがあるよ。なんと!2つください。


うちらはこれが大好きで、綾さんはカリーパフを作る講座に参加したことがあるほど。
タイでハマりラオスでも食べ、その発祥はマレーシアだと知り、本場のカリーパフを楽しみにしてきた。
この店のカリーパフは大きい。1つ2リンギ 80円。カレー味のポテトが入っている揚げ餃子のようなもの。最高。




マレーシアの菓子はクイという。これは米の上にパンダンの甘いのが乗っているもの。まあまあ。
綾さんとの旅行ではタイでもラオスでもこういう店で朝飯を食べてきた。ボルネオでもいい店をみつけたよ。


午前中は時間があるから、少し歩いてみよう。


食堂の隣の果物屋に入ってみた。様々な果物以外にお菓子やパンなども売っている。


果物がうまそうで楽しい。
地元のお菓子が並んでいて綾さんは気に入ってしまった。クイチンチンという菓子とパイナップルを買った。

海側へ歩いて行ってみよう。


おー、きもちいい!あちいね~。


パイナップル最高。あまい~。いくらでも食べられるね。


もう少し散策。歩いていても危なさを感じない。野犬もいない。この通りカオスな感じもあるけれど静かなのだ。車は多いがバイクは少なくクラクションは鳴らない。


コーヒー飲もう。エスプレッソのある店を調べて来た MABA COFFEE。



テイクアウト主体の小さな店で俺はエスプレッソダブル、綾さんはアメリカーノ。うまい。


うまいからお代わりをテイクアウト。おいしいコーヒーだね。何処から来たの?日本、東京だよ。

宿の方へ向けてブラブラ歩いた。道端には様々な店があり、人がいる。


ビリヤード場で勝負に打ち込むオヤジたちの雰囲気がなんともよくてしばし佇んで見てしまった。
平日の午前、住民の日常。穏やかでいい感じ。


宿に戻りクイチンチンを食べてみる。レンコンフライみたいな見た目のせんべいで、米粉とココナツオイル、砂糖のみでできている。うまい。

今日はリバークルーズで猿や蛍を見に行くよ。

☆2026 夏旅行 コタキナバル①

どこへ出かけようか。
ドリアンが旬の国で、タイ、ベトナム、マレーシアが候補。
綾さんがドゥスン族というマレーシアの先住民族の存在を見つけた。
土寸亭のルーツに会おうという目的を口実に、ボルネオ島コタキナバルに行ってきた。


11:40のフライトを目指して2時間前に到着。今回はロイヤルブルネイ航空で行く。



畑で初収穫したキュウリとムスビを持ってきた。このキュウリが見た目に反してウマイ。
朝飯を終えてチェックイン。出国審査と荷物検査を通過し、時間通りに出発。


ロイヤル・ブルネイ航空はLCCではないので機内食も出る。
ブルネイはインドネシア、マレーシアと一緒のボルネオ島の一部で、三重県ほどの大きさの国。産油によりかなり潤っているらしい。
機内食は事前にベジタリアンミールを予約。いろんなベジがあったけれどジャイナ教のベジにした。


動物性は一切なし、五葷も抜きだからうちらの食に当てはまる。ありがたい。
美味しいと聞いていたブルネイ航空の機内食。一口めからその美味しさに驚いた。味だけでなく素材もよいのだろうな。


6時間半ほどのフライトで後半にはトマトとキュウリを挟んだパンもくれた。



ブルネイ・バンダル・スリブガワン空港での乗り継ぎは2時間。腹が減りクッキーを食べて次の便へ。


19:30 コタキナバル空港に到着。
Grabを呼んでホテルに行くのだけど、途中にで飯を食べてゆこう。
マレーシア一食目はカザダン・ドゥスン族の伝統料理を出すレストランへ向かう。


ホテルの中にあるちゃんとした店だった。


伝統料理のセットを頼む。アンブヤットというサゴヤシのデンプンで出来たものが名物だと知って来た。
アンブヤットのセットを二つ頼んだら、一つは違うのにすることをすすめられ、そうした。
ひとつは鳥肉と米、もう一つはアンブヤットと魚という特徴かな。


すこしずつ様々な野菜のオカズがある。どれもレモングラスや唐辛子が感じられ好みの料理。クセは強くはないが辛いものは辛い。


これがアンブヤット。固練りのくず湯のような見た目と食感。
サゴというヤシの木を叩いて削って出たデンプンを食べる。2本の竹串で水飴を絡める要領で巻き取ったらタレにつけて口に運ぶ。タレのスパイシーさとレモングラスが美味くてアンブヤット自体に味はない。フニャモチな食感を楽しんで腹を膨らす主食なのかな。


会話のなかでタピオカといっているのは間違いで原料はサゴヤシ。
タンザニアの狩猟採集民がサゴといって食べているのを見たことがあり、ちょっと憧れていた。
あのサゴが東南アジアでも食べられていて、それがドスン族の伝統だというから嬉しかった。
ドンブリ並々でこぼれ出るほどのアンブヤット。これを2人前頼んでいたら大変なことになっていたよ。
綾さんも楽しそうにクルクル巻いて食べている。二人で閉店時間までかかって完食した。
鯵のような魚の素揚げが美味しかった。マンゴーは塩と酢で和えられ、パパイヤと生の唐辛子、レモングラスと生姜のピクルスみたいなもの等どれも辛めで飯に合うものばかり。肉や魚もすこしあったけど全体的にはシンプルで美味しく好みの料理だった。

Grabを呼んでホテルへ。
チェックインし、シャワーを浴びて、ちょっと外へ出てみない?ビール買おうよ。


イスラムの国へ来るのは初めて。女性はヒジャブを付けている。
宿の目の前がイスラムの食堂。魅力的で近寄ってしまう。
適当に周辺を歩いてみたけど危ない感じはうすい。コンビニでビールをみたが飯の安さに比べて酒は高い。
イスラムは酒は禁止だから売る必要はないけれど、こうして飲むやつもいるから酒税が高いというわけだ。

さぁ、どんな三日間になるだろう。