一旦宿に戻って一休みして、午後はガラマ川のリバークルーズ。
ここから車で2時間かけて現地へ行くのだけど、車に弱いあたしたちは道中の揺れが心配。お腹の調子を整えておこうというわけで、昼飯無しで出かけるよ。
14時にガイドのジェイソンさんが車で迎えに来た。今日の客は俺と綾さんだけ。出発!
しばらく行くと高速道路みたいになり飛ばしてゆく。
日本語を話せるジェイソンさんが色々な話をしてくれて興味深い。
ヤシの木の話、アブラヤシ、サゴヤシなど道の傍らにいくらでも生えているからリアル。マンゴーもドリヤンも生えているのだよ。わくわくなっちゃいそうよ。
徐々に山道になってきて人気もすくなくなってくると住んでいる人のローカルさが濃くなってくる。こんなに住人が少なくてもモスクはあるのだ。途中でサルがいたのもよかった。
心配していた山道もウネウネカーブも全然なくて酔いやすいうちらでも何ともなかった。よかった。
2時間でガラマ川の入り口についた。
このツアーの拠点兼ウアンさんの家で降りる。ウアンさんはこのツアーのボートの運転手。
まずはサバ州のお茶サバティと地元のおやつ。
なんとカリーパフがあるではないか。まぁ、嬉しい!6つあるうちジェイソンさん2個綾さん1個、俺3個。じゃいあん。
こういうものがまずいわけがない。うちらの好みに合わないわけがない。最高です。
では出発です。
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| ジェイソンさんとウアンさん |
動物を見に行くリバークルーズは数あれど、ガラマ川は入り口が浅く川幅も狭いため大きな船のツアーが来ない。
ジャングルの中をボートが滑り出しただけでもう嬉しい。
こんなところまで来られて、川と空とジャングルしかない。誰もいない。静けさの中にいるのはいまだ姿を見せない動物たちとウチらだけ。
おー!いる!奥にも、下にも!おー!テングザルだよ。
警戒心が強いだろうにコソコソ逃げず、大胆に動くのが素敵だ。両手を上げて次の枝にジャンプする。
ボルネオ島の固有種で絶滅危惧種のテングザル。ツアーに出ても見られないことがあるそうだ。
始まって10分ほどで見られたウチらはラッキーだ。このあともテングザルが一番多く顔を出してくれた。
進んでいく。
動物を探している自分の内側を観察しつつ、目は実際のジャングルに向けられている。
シルバーリーフモンキー、カニクイザル、カワセミ、ムラサキサギやヘビウ、ワニに会えた。
ジェイソンさんの声に無言で応えるウアンさんの舵取りが完ぺきで、そのチームワークに惚れ惚れする。
水際の陸地のワニが水中に入り込む瞬間を何度も見た。さっきワニがいた浅瀬を再び通ったら、ウアンさんが声を出すほどデカいのがいて、また水の中へ急いで入るのを目撃したりと感激の連続だった。みんな驚かせたかなぁ。ごめんよ。
動物もさることながら、この川の美しさも特筆すべきもので、ヤシやマングローブが生えるジャングルの緑の上には無限の空しかない。
空に浮いている雲が鏡のような川面に映される美しさ。
湾曲した川を曲がるとまた現れる次なるガラマ川の風景がどこまでも続く。
木と川と空しかない。これでいい。泣きたくなる。
陽が落ちてきて、遠くの森に沈む前の数分間、ボートを泊めてエンジンを切った。
完全な静寂のなかで落ちる太陽を目玉と心に焼きつけた。
日が落ちたら一度ウアンさんのところへ戻って食事。
船が着いたら準備ができているよ。ウアン奥様のローカル飯。
米の香りがよいと言ったら、いいやつを美味しく炊いてくれたとのことで、ありがたい。
暗くなったらもう一度川に出る。
真っ暗。ジェイソンさんはペンライトでワニを探す。ウアンさんは暗闇の中をポイントへ向けて船を滑らす。
蛍だ。
無数の蛍が光っている。生まれて初めての体験。
こんな大群があたり一帯あちこちでチカチカ点滅しているのだ。わあぁ~。
日本の蛍は点滅がゆっくりらしい。ボルネオのは早い。チカチカチカチカっ。
そして上を仰げば、
満点の星!
数えきれない無数のほし、ほし、 。
ここに寝てみてもいいですよ。といわれて綾さんと並んで仰向けになった。
いろんな感情があらわれるからこそ、しばしコトバを失った。
目に入るのは星空だけ。何もない。
コツンと何かにぶつかり体を起こすとウアンさんの家に着いていた。
また2時間かけてホテルの方へ戻る。車中ではいい思い出を胸に眠りに落ちた。
コタキナバルでのリバークルーズは定番の観光ツアーでクリアス川、カワカワ川などあるがジェイソンさんに頼んでホントによかった。よく構成されていて最高の体験をさせてくれた。動物の写真もジェイソンさんが撮ってくれたものです。




















































