☆奄美大島⑤

島唄と郷土料理かずみの強烈な余韻を胸に奄美の街を歩く。
海外旅行じゃないけれど、地元のスーパーっていいよね。まちがいなく楽しい。行ってみよう。
まだミキをみていないじゃないか。スーパーで牛乳パックで売られているという国民ドリンク、見てみたい。
こっちのコンビニというかスーパーのGreen Store。24Hオープンの店が近くにあった。
ここがなんとも面白かった。


おー、これが奄美でメジャーなハナダのミキか。はじめまして!


わ、すげえ。黒糖仕込みのミキだ。Green Storeオリジナルという魅力的な商品。買わない手はない。
楽しいなぁ、この店。さっき食べたような新鮮な刺身も島の野菜や果物もある。種類豊富な黒糖焼酎、南国の果物、グァバ、ドラゴンフルーツ、そして島バナナが置いてあると調べてきたのだよ。バナナ購入、朝に食おう。
土地のいいものとジャンクなものが渾然一体となっている。店で焼かれたパンのコーナーがあれば、ふつうのパンコーナーにはヤマザキで揃えられていたり、店で作る揚げ物のコーナーが充実していたり、土産になるようなものがあったりと楽しませるわ。
朝飯のムスビなどを買って帰った。

ホテルに戻ると22時。22時半まで大浴場があいている。行こう。
デカい湯船にゆったりと浸かり寛いだ気分になった。
部屋に戻り綾さんも戻ってきた。ビールを飲もう。さっき買ってきたOrionのいいやつ。うま!
明日も早いからもう寝よう。



明けて朝になった。
朝飯~。このムスビは米と高菜と具と塩意外に使ってない。スゲー。無添加。もちろん味はふつうだから嬉しい。ピーナツ豆腐も無添加だよ。これが260円て使えるね、美味いし。島バナナは間違いない。ほんとは黒くなるまで置くのだけどまぁいいか。うまい。
そしてミキ。Green Storeオリジナルが黒糖仕込みのバカウマで飲むわらび餅という感じで、こりゃすごい。ずっと飲みたい。


食べ終わった。少し時間に余裕があるね。もう一回Green Store行こう。
早朝なのに店員さんの接客のあたたかさがいい思い出となった。ここで少し土産を買った。レジで清算をし、出る前のエリアにコーヒーマシンもあった。こんな店好きだな。面白い。


ホテルのはからいのおかげでバタバタせずに朝を楽しめた。
9時にチェックアウト。食べたものの料金を足した明細を見たら、魚唐揚げセットは1200円だった。わぁ、安い。


車で空港へ送ってもらい、フライトまでの少しの時間を土産をみて過ごす。


さぁ、飛行機に乗ろう。
たった2日だったけど、結構長くいたような感慨深さがある。充実し体が喜ぶ滞在だった。

自然のそばで暮らすのが本来のヒトなのだと確信した。

求めるものは、自然、自由、やはりこれだけだ。

楽しかった。
奄美大島、綾さん、ありがとう。また来るよ。また行こう。

☆奄美大島④

さぁ、でかけよう。奄美での最後の晩だね。
ホテルから歩いて10分くらいで着いた。島唄と郷土料理の店かずみ。


うわぁ、味がありすぎて入りやすくない。間口一間、せまっ。
一人じゃ決して入れない。二人でも予約していなかったら入らないディープな雰囲気。いってみよう。

こんちわ~。
入ると奥のカウンターへつながる通路、通路の横に座卓が3つ。ここは15人以上の客で埋まっている。
そうか観光客が予約して来るような人気店なのか、と思いきやみんな地元の人だった。
カウンターに通されて座った。5席のうちの右一つを空けた席に。
何飲もうか。いろんなところにボトルキープの焼酎が並んでいるのが目に入り、知らない銘柄もあって興味を惹かれる。ビール省略で焼酎いこう。俺は長雲、綾さんはまんこい。


乾杯だ。普段はストレートで飲むけどロックにしてみた。
うまさよりもこの場所でこうして黒糖焼酎を飲んでいる状況に酔いそうだね。
3500円で料理は決まったものが出される。
店は島唄のかずみさんと恵子さんとの二人でやっている。狭いカウンターの中で外で場所と道具をフルに生かして料理し並べて運ぶ手際の良さと経験の妙に見入る。


一皿目。
イカの煮つけ。バカウマ。肉厚で柔らかいこんなイカは初めてだ。うれしい。うまいうまい。
さつまあげ。バカウマ。思い出した、子供のころに親父とオカンと弟で新宿の甑島という鹿児島料理屋に行ったこと。なんで行ったか知らないけれどバカウマだった。中でもさつま揚げのウマサが白眉だったことを。それを思い出すコッテリと濃いいさつま揚げだった。唸るばかりで言葉にならない。
サトイモ。これまたウマイ。薄味で上手に炊かれた大きな里芋。深い。ありがたさを感じる。
もずくも本場か、マチガイナイ。
全部すごいウマイですね。やっと声に出せた。
そうお?ありがと。白身の魚は島の魚だからね。さつま揚げは他とはちょっと違うかも。

いらっしゃい。
一人入ってきた。顔見知りらしい。綾さんの隣、右端のカウンターに座り、ビンビールが出され話しているから常連だね。

二皿目。煮もの。
切り干し大根。太い。当然自分で切って干したもの。
たけのこ。昆布。厚揚げ。そしてこでも出た、トンコツ。やべえ、うまい。


料理を口に入れたり、焼酎をすすりながら店の雰囲気を感じていた。
礁さん礁さん、と綾さんが小突く。そちらを見るとさっき入ってきた常連が柱にかかっていた三味線を取ったところだ。
待ってました、という感じのテーブル席のみんなの顔。
これから歌いますのは~~~説明があって唄が始まった。


わぁ、なんかめちゃくちゃうまい、というかすごい。カンターの中の和美さんは当たり前に唄を返し、つづく、どこまでも。すげえ世界だ、奄美の居酒屋。
次の曲で、じゃあ太鼓入ろうか、みたいな感じになって冷蔵庫の奥の方から太鼓が出てきた。それが俺にわたされてしまった。わ、なんてこった、分からんじゃないか。


よし、次は綾ちゃんに叩いてもらおう。


こんな感じで夜な夜なここに島の唄好きたちが集まるのか。すげえ場所に来てしまったな。そしてよく俺たちを混ぜてくれるよ。あたたかい人たちだ。
左側の席にも一人二人と来て満席になった。もちろんこの二人も三味線を弾いて歌う男たちだった。


勢いのある料理はゴーヤチャンプル、魚の丸揚げ、かき揚げと次々に出てきた。
焼酎をお代わりして次々に食べ、あちらへこちらへと歌い手が変わりながら続く島唄に耳を傾けた。
愉快な明るい人達の笑いと唄と笑顔の渦に飲まれたよ。

ひとしきり食べ、呑んだところでお暇しようか。ごちそうさま。
ありがとう。楽しかった。決して忘れられない夜だった。

☆奄美大島③

いつものアラーム5時起床。
たっぷり食べて疲れて寝たのだけど今日も体は重くない。
ヒトは自然と共に生きるものだと感じる。
雨は降っていない。
海に行こう。


宿のテラスからの道をゆく。


着いた。


日の出だ。


二人で海に浮かび、最高だ~、きもちいい~、と何度も声に出した。



しばらく泳いで陸に上がった。ムスビを食べよう。


最高だね。

また泳いだり、砂浜で氣功をしたりして人気のない美しいビーチを思い切り呼吸した。
満足したね。行こう。

部屋に戻りシャワーをし、荷物をまとめて出発だ。
チェックアウト。清算で昨日の魚唐揚げが1200円だったと知る。安い~。うれしい~。
そして空港まで送っていただき、ありがとうございました。また来る日があったらこの宿にするだろうな。

バスに乗り込み30分。目的のバス停で降りた。
奄美大島酒造へ行くよ。工場見学。
着いた。見学入り口で10時を待つが誰も来ない。来る気配はないが見学ルートの矢印がある。行ってみよう。
蔵は仕込みの時期ではないらしく人気がない。工場も全く動いていない。そこを二人で歩いて見ているのはおかしい図だが気楽でいい。最後まで見終わって出口のドアを開けた。
別棟の売店へ行き、ここで作られる焼酎をすべて試飲。酔っぱらうとイケナイから舐めるくらいにね。どれも美味い。黒糖焼酎最高だな。ミヤゲの売店になっていて面白いので一通り見て買い物をして出た。

どしゃ降りだ。
あちゃ~と感じたがおそらく短い雨だと思う。5分も待ったらあがった。ラッキー。



11時。昼飯。奄美のソウルフード食べよう。バス通りをひとつ戻り鶏飯の店ひさくらへ。



めしに具をのせ鶏だしをかけて食べる。


ここまで来て一緒に食べられたのはいい思い出だね。
最後に食べるとしたら何にする?という話題になった時に、奄美出身のSさんに聞いたらケーハンかなと言っていたなぁ。あのケーハンがこれなんだな。


12時過ぎのバスに乗り中心街へ移動。
ホテルに荷物を預けに行ったらチェックインさせてくれた。ありがとう。

13時半に森歩きツアーのガイドさんが車で迎えにきてくれた。
ここから1時間くらいのところに希少種の植物や生き物がいる森がある。
そこは専門のガイドさんと一緒でないと入れない場所。


靴じゃないとダメとのことで家から持ってきた。いつぶりの靴だろうか。


希少な貴重な木。名前は忘れてしまったよ。
途中でハブも見られた。
来た道を戻り車に着いたら17時。3時間半も森の中を歩いていたようだ。
ホテルまでの道のりを運転してもらいながら色々話を聞かせてもらった。奄美出身在住のガイドさんの話は面白かった。そして運転がうまくて山道も楽しくアドベンチャー感があった。

ホテルに戻りゾーリに履き替えたら晩飯に出よう。
島唄を聴きたいと綾さんが調べてくれた店に行くよ。

☆奄美大島②

ここは空港より北の地域で、街ではないので店はなく、宿も観光客も少ない。
もう少し北へ行くとあやまる岬という場所があるらしい。行ってみよう。


いやぁ、蒸し暑いよ。
東京も暑いが海の蒸し暑さはまた違うね。これまた好きな感じ。歩いているだけでシャツがぬれてきた。


国道を歩いている人はいない。自動車も少ない。岬まで徒歩20分のつもりがもっと歩いた。
道の両側はどこもサトウキビ畑ばかりだ。おー、こんなにサトウキビしかないのかよ。さすがだ。
二人で話しながら40分くらい歩いて到着。
展望台まで行くと夕方になってしまうので、まずは閉まる前にカフェに入ろう。


MISHORAN CAFE。


こういう時にコーヒーしか飲まない俺がほかのものを頼む気になったのは島の魅力か暑さのせいか。
なんか奄美の甘酸っぱいもののフロートを頼んだ。うまい。さっぱり冷たくきもちいい。
そして冷房が強くて寒いくらい。何か菓子でも追加して外のテラスにかけてみよう。


テラス席からの眺めは広々と遠くまで見え、風が通って最高だ。気持ちいい。
この店は自然寄りで変なものを使っていない品が多い。
素朴な菓子はうまく、いろいろと心が行き届いているので気持ちが安らいだ。
よさそうな塩を土産に買って店を出た。


もうちょっと歩いてあやまる岬に到着。
眺めがよく喜界島なども見える場所らしい。見忘れたけど。


いいとこに来たな。いい感じ。

夕方になる。戻ろうか。今戻ればまだビーチに寄れる。


誰もいない。入りたいね。入ろうか。海パンだけ持ってる。入ろう。


誰もいない海で泳いだ。潮が満ち始めた大きな海。
少し泳いだらすぐに満足した。
海に入るということの良さを体でホントに感じたよ。今の俺だからそう感じられたのだと思う。

宿に戻ってシャワーを浴びた。


晩飯が18時。食堂へ行く。


瓶ビールを頼み、料理が運ばれてくる。

刺身の魅力を理解していない俺も美味いと思った。刺身ってウマイんだなと知る。


冬瓜、椎茸、隠れているけど骨付きの胸肉なのかな、トンコツと呼ばれる豚肉の煮もの。甘辛くおいしい。


油を使わないウチらなので揚げ物なんて久しぶり。揚げたての天ぷら。天つゆも辛めでありがたい。
酒はいいから飯をもらおう。
ナスの味噌田楽も味が濃くてうまかった。

朝に迎えに来てくれた女将さんと話していて、明日はずいぶん早い出発ですねと。
バスが6時半発なのだけど、途中の空港で2時間待ってまたバスに乗って街へ行くことを伝えると9時に空港まで送ってくれるという。それはありがたい。
朝飯は無しでよい旨を事前に伝えていたのだけど、ムスビを用意してくれるという。これまたありがたい。
早朝に出ないでよいとなればもう一度ビーチへ行けるじゃないか。朝の海かよ。最高じゃないか。

部屋にもどり、横たわったら寝てしまった。黒糖焼酎は明日飲めるでしょう。

☆奄美大島①

Peach 7:15発の飛行機でやってきたよ奄美大島。
着いたら宿に電話して迎えにきてくれた。朝の忙しい時間に忝い。


空港から近めのビーチからも至近の宿。レスト&ロッジ 翔。


チェックインはまだだから荷物を預けて海に行こう。中庭からの道を行けばビーチに出るよ。


到着~。


透明だ。青い。うれしい。こんなにきれいな海に来られるなんて。


最高だ~。綾さん浮かんでる~。


青い空の下、憧れの南の海で思いっきり泳いで浮かんで心は晴れて体は喜んでいる。


大きな自然はあっという間に俺を調えてくれる。


沖縄で生まれた綾さんは海が似合う。


十分に泳いだね。ぼちぼち昼か。腹も減ってきた。

ロッジの周りは何も無いけど宿がレストランになっている。ランチもあれば夜は居酒屋営業もしているそうだ。

さぁ、何を食べようか。島のものがよいけど肉じゃないのあるかな。
綾さんはゴーヤチャンプルーとご飯味噌汁セット。
俺も同じにしようと思ったら、島魚唐揚げというのが目に入った。
あるか聞いたら厨房に確認しに行って、ありますよとのこと。それをセットでください。


わ!すげえのが来た。なんだこれ、でかい。


骨までいけるらしいのでレモンを絞ってかじりついた。すげー。うまい。
なんていう魚ですか?アマミレンコダイ。奄美の魚。


綾さんも魚食べてよ。チャンプルもうまいね。分け合って満足の昼飯。奄美一食目。
あ、魚の値段がメニューに書いてなかったのだ。なんでも今日あがった魚を料理してくれたみたいだから、どうなるのだろう。チェックアウトでの清算がドキドキだ。


食べ終わったら部屋にチェックイン。はなれのロッジでいい感じ。一休みしたらでかけよう。

☆空港野宿

国分寺の始発に乗れば間に合うか。
ならば家から国分寺駅まで歩こう。と考えていたプランだが、よく調べてみるとギリギリすぎやしないか?
フライトの30分前に成田到着ってギリギリではなくて間に合ってないってやつでしょ。
朝はやめて夜に出発することにした。それしかない。
月曜の夜に成田空港へ行く。綾さんは職場からそのまま。俺は洗濯をして、ムスビをにぎり、ゴミを出し、生協の注文票をだし、モモちゃんの水を丼に二杯おいた。出発。

23:50ころ電車の改札で綾さんと落ち合えた。
フライトはターミナル1だけど、夜を越せる場所はターミナル3に多いと調べたので行ってみた。
フードコートは閉まっているけれど席は解放してあってエアコンも灯りもついている。
ここで朝まで過ごそう。
適当に席を確保して、お疲れさま。
とりあえずここまで来られて会えてよかった。

さぁ、楽しくいこうぜ。2泊3日の奄美大島旅行だよ。
24Hのローソンでビールを買い、持ってきた芋羊羹を食べた。俺はワンカップも飲んで歯ブラシをして、寝た。
寝るといってもテーブルの椅子を四つ合わせて乗るのだ。綾さんのと近づけて8脚のイスで荷物も近づけて寝た。
若者のバックパッカーみたいな旅をすることもないからと、ホテルではなく空港野宿を選んでみたよ。
珍道中の始まりだね。

1時半くらいかな
寝ておかないと


構内のアナウンスが聞こえ始めた4時半。目が覚めた。
うちらのフライトは7:15。ここで朝飯を食べよう。


案外寝られるもんだな
にぎりめしがうまい

こんな早くからフードコートが開き始める。そして空港泊の客が沢山いるものだ。
コーヒーを飲んでターミナル1へバスで移動。一日目の始まり~。