☆ラオス②ルアンパバーン

2時間ほど電車にゆられルアンパバーンに着いた。
駅前に乗り合いタクシーが沢山待っている。
呼ばれたタクシーにホテル?と言ったら乗れという。先客はドイツの女性二人組。
どんどん進む運転は激しく、地図を見ていると大きな道路から逸れて山道を遠回りしているようで少し不安だったがきっと最善の道なのだろう。舗装されていない泥の道のわきで暮らす民の様子が感じられる。ゾーリは履いているものの足元は泥んこ土着な感じの人々だ。

やがて市街地へ着き二人は先に降りた。札を二枚渡したのを見た。
続いてうちらの宿へ。小さな道で車が入れないのを知っていたから、目印角のバーで下ろしてもらった。
100キープ?一人100だよ、さっきの二人にももらったよ。確かにそうだった。
駅の他の乗り場から一人39キープのがあったのを確かめる前に乗ってしまったのが悔やまれるが仕方ない。経験、勉強になった。



Villa Namkhang River。フロントさんは控えめでやさしい。二泊したがいい宿だった。
窓からナムカン川が見える。メコン川の支流だ。
すぐそこが町の通りで多くの店があり明るくて危険な感じはしない。



荷物を置いたら歩きに行こう。
動画や地図をずいぶん見てきたから小さな町は大体頭に入っている。
ナムカン川とメコン川の分かれ目の方へ行ってみよう。
一つ見てみたかった寺がある。ワット・シェントーン。入ってみた。




木彫りの仏像も味わい深く、壁の螺鈿だかガラス細工だかの絵が素晴らしい。



タイと違って金ぴか感がなく木の感じなのも好感。




中国の婦人が声かけてくれた。写真をとってあげるよと。装飾と同じようなポーズにしてみたり。



この寺はほんとによかった。神社仏閣に関心のない俺もゆったりといい気分で見物し楽しかった。


素朴であたたかい人々の思い、自然や神的なものへの畏敬が素直に表現されているのに心惹かれた。







素朴なものが好きだ。自然な人の営みが好きだ。


初めて見るメコン川は茶色く、あまり流れがなく、静かにそこにあった。


夕飯には早いか。カフェ行こう。菓子食おう。


ヤシの木やバナナがそこら中に生えていて気分がよい。メコン川沿いのsaffron cafeに入る。



かなり人気の店らしいけど空いていた。
目当てのキャロットケーキはなかったけれど、レアチーズが乗ったブラウニーと、タマリンドのタルトを半分こして食べた。これがうまかった。
コーヒーはきっとラオスの豆だろう。ここで焙煎もしている。やはりエスプレッソでもらう。
雰囲気のある静かな店でケーキを二つも頼むとなんかこそばゆい感じがした。

暗くなる前にもう少し歩いてみようか。




雰囲気があるな。ちょっとチェンマイを思い出す。ルアンパバーンも同じく古都とよばれるのだった。
首都ヴィエンチャンがバンコクなら、ルアンパバーンは古都チェンマイと似た感じなのだろう。

今日の晩飯を食べにどこかへ入ろう。
候補は色々あってベジ系の店もなくはないが、綾さんが目を付けたNang Taoという店に行ってみることにした。
めちゃローカルなラオス食堂で期待してきた糯米カオニャオもカオソーイもあるらしい。いいね。
カオニャオひとつ、ラープひとつ、カオニャオふたつを注文した。
ほどなくして奥からカオニャオが出てきた。


おー、たくさん入ってる。嬉しいねこりゃ。



ラープというのはひき肉と様々な香草たっぷりで炒めたもの。これを糯米で食べるのだ。
そしてカオソーイはラオス北部名物の麺。



カオニャオは手で食べる。少しちぎって丸めてまとめオカズと一緒につまんで食べる。
この糯米が硬めで手に付かず噛み応えが気持ちよい。
ラオスでは麺を頼むと別皿にたっぷりの生野菜が出されるのがイイ。生で大丈夫か?みたいな声も聞こえるが、かまわずいった。
テーブルにある調味料で各自味を作りながら食べるスタイルはいつものウチと同じオテノモノ。

この店、調理をしているママの笑顔が最高で、10歳くらいの子供が二人働いている。さっきテーブルで晩ご飯を食べていた二人だ。客もみな常連のようで勝手に冷蔵ケースから瓶ビールを出し栓を抜いて飲んでいる。がたがたの古い建物で、客と店員、家と店、暮らしと仕事の線引きがうすくて居心地がよい。

調理の手が空いたところで勘定をして店を出た。「セープラーイ」めちゃうまだったよ!


もう少し歩こう。ナイトマーケットもあるよ。


だいぶ賑わっている。世界遺産に登録された街だもの。観光客が多い。
これからが乾季でオンシーズン。11月は最高らしい。


今回の綾さんのテーマは餅と糯米。
これは五平餅のようなもの。道端でおばちゃんが売っていた。わきには二人の子供がいる。
味はまあまあ。卵にくぐらせてから焼いているのかな。

歩いているうちに雨が降ってきた。一通り見て回ったのでスーパーに寄りビールを買って宿に戻った。

アツアツのシャワーは湯の出もよかったし、普段は敷布団ナシの生活なので久々に布団というかベッドで寝たよ。

火曜日。おしまい。

☆ラオス①成田~ヴィエンチャン

月曜の夜の飛行機に乗ってラオス旅行へ行ってきた。
仕事帰りの綾さんと東京駅で待ち合わせてバスに乗り成田空港へ。21時過ぎの便でも混んでいるわ。



眠いかい?


バンコク。ドンムアン空港でのトランジット。
4時間ほどの乗り継ぎをなんとなく時間をつぶした。
なんとなく目をつむったりスマホの充電をしたり、うろうろしたり朝を迎えるまでの人気のない空港での二人。
腹が減ったので朝方あいたばかりのハラルの売店でタロイモ餡パンとチョコパンを買って食べた。

俺の荷物はやはりこれだけ
パンツも靴下もない
ズボンもトレーナーも着てきたものでよい
半袖が二枚と宿でのズボンはヨガのもの
歯ブラシと髭剃りしか入っていない
ガイドブックも文庫本もない


6:30のドンムアンから1時間でラオス・ヴィエンチャン空港着。ラオスキープもSIMもない。
SIM屋があいていて換金もしてくれるというが8:30に換金屋があくのでしばし待ち、一万円を換金して5日間10ギガのSIMを買う。
外へ出て配車アプリのLOCAを初めて使う。ドギマギしながらマッチングした車が来て、中心街のタラートサオという場所までやってもらった。

11:25の電車でルアンプラバンまで移動するのだけど少し時間があるから飯を食っておこう。
ヴィーガン食堂まで歩くよ。初めてラオスの地を踏んだ。



開店したばかりかな
オカズを選べるぶっかけご飯はまだ用意できていない
よくわからず炒めた飯と麺と生春巻きを頼んだ



飯と麺はよくわからなかったが生春巻きが妙にうまかった。
ヴィーガン仕様のピーナツソースがメチャ濃厚で、春巻きがカッチリと硬巻きなのが印象的で。

次はヴィエンチャンの鉄道駅まで行くよ。11時半の電車だから食堂からLOCAで呼んだ車に乗って駅へ向かう。


着いた。ヴィエンチャン駅。
人も店も無い赤土の道を走って進むほどに何もなくなってきたところに突然馬鹿でかいヴィエンチャン駅があらわれた。不自然だよ。ナニコレ!


発車の一時間前にならないと構内にさえ入れない。ラオス中国鉄道を作ったのは中国だからいかにも中国的な感じ。マフィンを二つとエスプレッソ一杯を二人で飲んだ。初めて飲んだKafe Amazon。

でかすぎる

さあ、ルアンパバーンへ行くよ