2時間ほど電車にゆられルアンパバーンに着いた。
駅前に乗り合いタクシーが沢山待っている。
呼ばれたタクシーにホテル?と言ったら乗れという。先客はドイツの女性二人組。
どんどん進む運転は激しく、地図を見ていると大きな道路から逸れて山道を遠回りしているようで少し不安だったがきっと最善の道なのだろう。舗装されていない泥の道のわきで暮らす民の様子が感じられる。ゾーリは履いているものの足元は泥んこ土着な感じの人々だ。
やがて市街地へ着き二人は先に降りた。札を二枚渡したのを見た。
続いてうちらの宿へ。小さな道で車が入れないのを知っていたから、目印角のバーで下ろしてもらった。
100キープ?一人100だよ、さっきの二人にももらったよ。確かにそうだった。
駅の他の乗り場から一人39キープのがあったのを確かめる前に乗ってしまったのが悔やまれるが仕方ない。経験、勉強になった。
窓からナムカン川が見える。メコン川の支流だ。
すぐそこが町の通りで多くの店があり明るくて危険な感じはしない。
木彫りの仏像も味わい深く、壁の螺鈿だかガラス細工だかの絵が素晴らしい。
動画や地図をずいぶん見てきたから小さな町は大体頭に入っている。
ナムカン川とメコン川の分かれ目の方へ行ってみよう。
一つ見てみたかった寺がある。ワット・シェントーン。入ってみた。
かなり人気の店らしいけど空いていた。
目当てのキャロットケーキはなかったけれど、レアチーズが乗ったブラウニーと、タマリンドのタルトを半分こして食べた。これがうまかった。
コーヒーはきっとラオスの豆だろう。ここで焙煎もしている。やはりエスプレッソでもらう。
雰囲気のある静かな店でケーキを二つも頼むとなんかこそばゆい感じがした。
暗くなる前にもう少し歩いてみようか。
雰囲気があるな。ちょっとチェンマイを思い出す。ルアンパバーンも同じく古都とよばれるのだった。
首都ヴィエンチャンがバンコクなら、ルアンパバーンは古都チェンマイと似た感じなのだろう。
今日の晩飯を食べにどこかへ入ろう。
候補は色々あってベジ系の店もなくはないが、綾さんが目を付けたNang Taoという店に行ってみることにした。
めちゃローカルなラオス食堂で期待してきた糯米カオニャオもカオソーイもあるらしい。いいね。
カオニャオひとつ、ラープひとつ、カオニャオふたつを注文した。
ほどなくして奥からカオニャオが出てきた。
おー、たくさん入ってる。嬉しいねこりゃ。
もう少し歩こう。ナイトマーケットもあるよ。
ラープというのはひき肉と様々な香草たっぷりで炒めたもの。これを糯米で食べるのだ。
そしてカオソーイはラオス北部名物の麺。
カオニャオは手で食べる。少しちぎって丸めてまとめオカズと一緒につまんで食べる。
この糯米が硬めで手に付かず噛み応えが気持ちよい。
ラオスでは麺を頼むと別皿にたっぷりの生野菜が出されるのがイイ。生で大丈夫か?みたいな声も聞こえるが、かまわずいった。
テーブルにある調味料で各自味を作りながら食べるスタイルはいつものウチと同じオテノモノ。
この店、調理をしているママの笑顔が最高で、10歳くらいの子供が二人働いている。さっきテーブルで晩ご飯を食べていた二人だ。客もみな常連のようで勝手に冷蔵ケースから瓶ビールを出し栓を抜いて飲んでいる。がたがたの古い建物で、客と店員、家と店、暮らしと仕事の線引きがうすくて居心地がよい。
調理の手が空いたところで勘定をして店を出た。「セープラーイ」めちゃうまだったよ!
これからが乾季でオンシーズン。11月は最高らしい。


































