11月最後の日。休み。
朝はいつも通りに起きる。掃除、洗濯、朝飯、お茶と毎日変わらない朝。
ターツァイと白菜炒め 玄米といぶりがっこ |
昼は軽く カブ、紅くるり、白菜のステーキ ただの野菜の塩焼きがこんなにうまいなんて パンは一切れ |
午後はでかけた。
新宿をブラリとしたが、東口がずいぶん変わっていた。サブナードも全体にトーンが暗めで落ち着いた感じになっていたが、人工的なものに関心を惹かれない自分がいた。bonraspaileで食材を物色してから丸の内線へ向かう。
新中野のイタリア料理屋「Il Vecchio Mulino」。
中学時代の同級生がやっている店。
何年も前から行こう行こうと言っていながらコロナ期もあったりでなかなか行けず、ついに行ける時が来た。
店に着いた。
中学を卒業して以来一度もあっていない友人は当時と何ら変わらぬ様子で迎えいれてくれた。久しぶり!
前菜盛り合わせとワインを頼んだ どれも美味しいものだった |
パスタはポルチーニの手打ちパスタ これが絶品 ほんとに美味い |
店はちょうど空いていて、食べながらも昔話に花が咲く。
35年ものあいだ一度も会うこともなく全く違うそれぞれの人生を歩いてきた。しかし、こうして会ってみるとあのころのままではないか。
今日、ここに食事に来る目的はもう一つあった。
友人とは中学に入ったときに同じクラスで知り合った。仲の良い友であったのに、一年生の何学期かにケンカをしてしまった。
本当にどうでもいい理由だったのだが、取っ組み合いのケンカになってしまった。
それ以来、一度も話すこともないまま中学時代を過ごし卒業した。もう二度と会うことはない。たった数か月の親しかった友人。
のちのちフェイスブックで彼がイタリア料理屋をやっていることを知った。
さらに後になり、綾さんにこのことを話すと、会いに行かなきゃ、と言ってくれた。
それでやっと今日その日が来た。
会ってみると懐かしく、照れくさく、嬉しかった。そして謝った。「あの時はケンカになってしまいゴメン」。
もっと色々料理を食べたかったが、話してばかりだった。綾さんもそれを笑って聞いてくれていた。
この店に行こうよ、そして仲直りしようよと言い出したのは綾さんだった。言われなかったら俺はここに来ることはなかったかもしれない。彼女の一声のおかげで謝って握手をし、食事をしながら昔話ができた。