☆11・09




昨日は日中は雨降り。
朝のクラスから戻り木曜日の注文分を焙煎。
イルガチェフェの香りと煙に包まれてエチオピアのポリフォニーを聴きながら。

午後はコーヒーを淹れてちょっと読書でもしましょう。
アラスカで知られる星野道夫さんのアフリカ滞在記。
とても好きな本でした。




「僕が子供の頃に、頭を悩ませていたのは、北海道のクマの存在である。自分が日々、町の中で暮らしている同じ瞬間に北海道でクマが生きている。そいおつは今、どこかの山を登りながら、大きな倒木を乗り越えようとしているかもしれない・・・そんなことを考え始めると、不思議で不思議でならないのである。そしてその不思議さは、自分の存在が消えてしまうとさらに不思議なのだ。つまり、クマと出会うのではなく、その風景を天空から見ている自分を考えることで、人間のいない世界に流れる自然の気配を想像する不思議さである。その頃は言葉にはできなかったが、それはすべてのものに平等に同じ時が流れている不思議さだった」

こんな記述が印象的でした。



夜は一杯のジンを囲み
それぞれの椅子でくつろぐ