春になり、カラダも活気づいてきた気がする。
みなさんはいかがでしょう。
俺はけっこう野性な性分で、春になると嬉しい。
啓蟄なんていう言葉を聞くとワクワクしてくる。
啓蟄というのは二十四節気の一つで、「啓」は「開く」、「蟄」は「虫などが土中に隠れ閉じこもる」の意。
「啓蟄」は「冬籠りの虫が這い出る」という意味で、春の季語でもあるそうだ。
虫が好きだった小さな俺に、母はこの言葉の意味を教えてくれた。
幼稚園・保育園に行かなかった俺は虫や小動物が友達だったのだけど、冬にはみんなどこかに隠れて眠っている。
「啓蟄になれば虫たちが一気に這い出してくるんだ~」と思い込んでいた俺はとてもワクワクしていた。
実際にはその日が来ても、そんなに一気にワシャワシャとは出てこなかったのだけど。。
寒さを感じなくなるとカラダを動かしたくなる。
冬の間に固まっていたカラダをほぐす。
動物もみなそうしている。
ネコなんかは「寝子」と書くくらいで始終寝ているもんだから、起きるたびにカラダを動かしてほぐしている。
丸くなって寝ているから、起きたら体を反らす動きをして背骨に柔軟性と活力を取り戻す。
そして走り回って獲物を探し、腹が減ったら飯を食い、用を足して、寝る。
これ、生き物の基本だ。
こういう風に生きたいものだ。
身も心もギブアップではつらい。
内的な豊かさを感じ、しなやかに、やわらかく生きる。
そのためにも、しなやかに、やらかに、カラダをととのえる時間を持ちたいものだ。
ヨガにはいろんなポーズがある。
俺がヨガをならった吉田ツトム師は、
「アサナ(ポーズ)で大切なのは体を反らせること、それと頭で立つこと。この二つ」とおっしゃっていたそうだ。
前屈やねじりなどの無数のポーズは、反りと頭立ちのための準備にすぎないとのこと。
となると、みなさんがterra yogaでやっているポーズは準備のアサナなのだった。
え~まじすか?という声が聞こえるが、確かにうちでやっているポーズ群は古来「ヨーガチキツァ」と呼ばれる。「準備のヨーガ」という意味だ。
terra yogaが7年目に入った。
準備のヨーガもだいぶやってきた。
そろそろ、日によってはシルシアサナ・頭立ちのポーズをやる日があったりしてもいいのかもしれない。