こんな本を読んだ。
マーク・プロトキン「シャーマンの弟子になった民族植物学者の話」
とても面白い。
小説というジャンルの本をずいぶん読んでいないな。
例年そうなのだけど、夏場になると俺の興味はアマゾン、アフリカ、南米みたいな響きの方へ寄る傾向がある。
ましてやコーヒー焙煎という新しい世界の扉を開いてしまったので猶更だ。
ミャンマーやマンデリン、東ティモールといった東南アジア方面の豆も焼いたので興味が広がり、そういった内容の本ばかり読んでいた。
例えばマレーシア奥地のセノイという民族は夢の世界と深く接触し、夢を操ることさえできるという話とか。
近代文明と接触していない民族が保持している伝統の知恵、地球に生きる人間としての叡智、自然との調和、心からワクワクする話がいっぱいある。
人としてのナマの凄さそのままで生活している人間がいることに勇気をもらい、憧れを抱く。
この国に生まれ、便利ではあるがなくても生きられるものに囲まれて暮らすなかで、忘れ去った事や失った力も少なくないのだろう。
必要なものは取り戻せるなら取り戻せ。思い出せるものは思い出し、重要なものは手放してはいけない。
目先のことに騙されず、自分自身からブレナイのがいい。
なんとなくブログを更新している静かな日曜日の午後。
自分で焼いたエチオピアの美味さに唸り、Aが置いていってくれたシュークリームを頬張る。
まいた種がいろいろ出てきた。
庭にはかつお菜、パクチ、イタリアンパセリ、フローレンスフェンネル、イタリアンオレガノ、ルッコラ、バジル、ニラ、春菊、カーボロネロ、キオッジアビーツ、タマネギ。
ベランダにはセントジョーンズワート、グリーンフェンネル。
一番楽しみにしているインカナッツがいまだ芽を出さない。東京で育てようってのが甘いか。
