☆肋骨の開き

裸足で過ごせる季節。いいな。体が自然だ。

ヤング式の生活に変えて3か月半、いろいろ変わってきたが大きな変化としては肋骨だ。
肋骨がガバッと開いて上がっていたのが、閉まり、下がり始めた。やっとだ。
ヤング本家に行って研修生達と話していると、私も肋骨が上がっていたけど下がったという話を何人にも聞いた。
俺のあばらの開き方は半端じゃない。
それをいいことだと思っていた。
ある空手家にテラサンは肺活量がすごいでしょ、その胸郭を見てそう思った、と言われたことがある。様々な厳しい呼吸法をしてきた成果だとさえ思い込み、納得いっていた。

それが、ヤングさんの腸揉みを受けた時に言われた。
「肋骨が上がっているね、これじゃ体が弱い。内臓が腫れているのだよ。」と。
内臓が腫れている。どういうことだ。臓器には問題を感じていないし、痛みなどもないぞ。

あばらが開いて上がっている。これは内臓が膨らみ、むくんでいる表れなのだそうだ。
内臓の細胞が水を含んで浮腫んでいるのだ。
これはこれまでの食事のせいだ。加熱食と過食が主な原因。生野菜と生穀物以外の物の食いすぎ。

小学2年生のプールでの時間をおぼえている。
更衣室で鏡に映った海パンの俺の姿。なんかあばらが広い。胸郭が人より広く大きい。
小さなころからいつも腹が減っていていくらでも食べたい子供だった。食いしん坊でひもじくて食えるものがあれば腹パンパンになるまで食うのが常。小学、中学は大食い、大人になっても大盛、ドカ盛り、バイキングは好きだった。しかもろくに噛まない早食いだ。
これでは胃がのびて膨らむだろうし、腸への負担をかけ続けだ。そんな50年。

体のことをするようになり、こういう胸郭が大きいタイプの人を見るようになったが、俺はこのタイプの体が好きだった。自分と同じだからか一種の才能を見出し評価した。胴体を動かす力に長けた人が多いのだ。丸まる、反る、捻るの動きがうまく、捻れるのが特に魅力で。

いまでも胴体・背骨の動きこそが重要だと思っているが、それと肋骨の開きはまた別の話だと知ったのは、俺の中では認識の大きな転換だ。

内臓の腫れと聞くと思い当たる部分も多い。
いつでも腹部膨満感があった。ずっとずっと。
少し食べると腹が張る。水を飲んでも腹が張る。いつも腹がいっぱい。それなのに食いたい、食いたい。
少し食えば腹が張り、出っ張る。それを押さえつけようと腹筋に力を入れている人生だった。いつも腹に圧を加えていた。
本当にそれをどうにかできないものかと思ったまま30年くらい経ったよ。

それが、いま、わかった。
食い物だ。
食い方、量もさることながら内容だ。
50年食べてきたあらゆる食べ物の影響のもとに俺ができている。
どんなに手作りのものであっても、19歳でヴェジタリアンに目覚めても、オーガニックやマクロビ的なものに傾いてもダメなのだ。
人間の体によい影響を与えるのは生のものを食べること。それだけ。
これ以外はすべて腸に負担をかけ宿便として溜まる。小腸内の宿便は毒素を発生し、血液に入り全身に回り、病気を生み出す。
加熱した食品が血液を汚すのだ。そして内臓の水はけが悪くなり細胞が浮腫む。
この内臓の腫れ・浮腫みで肋骨は開き、上る。

何人もの体をみさせてもらってきた。お腹に触れてきた。見方が変わったら世界も変わった。

うちの生食も3か月半になる。
ついに俺の肋骨が下がり始めた。がんこに開いて大きなあばらが閉まり始めたのだ。



綾さん休みで昼飯はアジア麺。
といっても生野菜。庭でセルバチコとニラを採り、大根、人参、ヤーコンと盛る。



スパイスはクミン、コリアンダー、コブミカン、胡椒、唐辛子。ニンニク麹。塩はぬちまーす。
玄米を主に黒米、赤米、あわ、きび、ひえ、もち麦を挽いて100g。全部混ぜたらアジア麺だよ。こりゃうまい。
よく噛んで。よく噛んで。