☆カマノコーヒーミルの修理

 



何年も使っていたミルの調子が悪くなって2年くらい。しばらくは棚に置いたままだった。
それはRed Rooster Tradingsのコーヒーミルで、アメリカはミズーリ州の夫妻が二人で手作りしているものだ。
弾く豆の細かさを微調整するネジをいじりすぎてしまい、ねじ山を切ってしまいバカになった。
だましだまし使っていてもダメで、とても残念な気持ちだった。ホントに気に入っていたモノで。


一昨年、be-woodのマスターにミルを壊したことを話したら、一個余ってるミルがあるよ、ともらったのが、なんと英国はスポングのミル。




マジすか、もらっていいのですか、と言いながらちゃっかりいただいてからは使いまくっている。
これはガッチリ固定されているから腕が疲れないし、早く挽ける。
毎日、これでガリガリやっているのだけど、棚に置かれたままのミルを見るとちょっと悲しくなることも。。

なおしてみようと何度も調整してみたのだけど、切ってしまったネジ山は直らないよ。
と思いながらネットで修理屋を探したり、修理方法がどこかにないか調べてみたり。
このミルを仕入れて売っているところは数あれど、修理窓口はどこにもない。
いろいろ見ていると、だれかのブログでミルの修理をしていた。ポーレックスのものだったかな。
これはうちではスパイスを挽いているミルだ。Eリングなるものをネジ山にはめ込むという処置だった。
あ、これか!
ダメになった山を埋めるということか、希望が見えた。
ネットで調べるとコーナンにも商品があるようだ。
即チャリに乗りコーナンへ。

ネジやシャーシの売り場へ。
店員に「Eリングってありますか?」と聞いた。
「Eリングはありませんね」即答かよ。
だけど俺は見抜いたよ。今の適当に答えたでしょ。面倒くさいから無いことにしちゃったでしょ。
俺が分かっていなそうな客だからあしらうとはねぇ。自分で探そう。ありそうな匂いがしているじゃん。

あった。あるじゃん。3ミリ4ミリ5ミリが2個づつ入って140円くらい。買って帰る。




この薄い金具をバカにしたねじ山にはめる。
ちょっと指が痛い。はめるには苦労する作業だけど、直る希望に動かされて一生懸命にやった。
はまった。

豆を挽いてみる。ひける。ゆるまない。
最後まで一定に挽けた。直ったよ。




うめえ。
やはりゆっくり手で挽くのがいい。

半永久的に使えるといわれる歯だけど、ハンドルのスクリューをダメにして困っいる人もいるのではないかと思う。
修理を出そうにもミズーリのハンドメイド工房に届けるのは大変だ。
Eリング一つで直ります。ネジ切ってしまった山にEリングをはめるだけです。

これからもRed Roosterのミルを使っていけるのがとても嬉しい。好きなものは大事に長く使いたい。