まもなく俺のチキンカレーも来た
ひとくち口にいれた瞬間に うまい! と思った 口に出しても言った
なんだこの喜びは 何かが圧倒的な美味さだ 他のカレーとはかけ離れて半端じゃなくウマイ
この皿は飯もカレーも大盛りで各100円増し どんどん食べ進んでいく
「食う」という体験がこんなに幸せなことなのか ということを俺は改めて思知らされた ずっと食っていたい カレーを食うということが快感だぞ
たとえば俺はパクチーが好きだ だから家でパクチーを使うとなると これでもかと沢山使う たくさん食うことでパクチーを感じ 喜びを感じようとしているのだ
しかしこのカレーのパクチーは少しだけだ むしろ適量というのだろう 少量のパクチーによって 俺は猛烈にパクチーのウマサを感じている パクチーうめえ カレーとパクチーがたまらなくウマイ
最高だ
Aはホットチャイも注文 一口もらったがとてもいい感じにスパイシー すこし甘みを入れても美味しそうだな
西荻オーケストラ
この店が好きになった
カレーのとびきりのウマサ そして店主の仕事がきれいだ その仕事ぶりを見ているだけで相当楽しい あまりジロジロ見たら悪いので なんとなく見ていたのだけど 人の動きを見て好奇心が湧き出す俺にとっては たまらなく楽しい仕事ぶりなのだ
この日のBGMはフォークソングだった CDのアルバムをかけていない 超忙しく仕事をしながらipodを操作する なんと一曲単位で変えてくる!笑 注文の皿に向かいメチャ真剣に調理しながら デカ寸胴2杯を仕込んでいる デカシャモジを両方に突っ込み両手で回しながら 後ろを振り返ってipodをいじる すげえ それを見られているのを感じているのか 動きがコントロールされている
そこまでやらないといけないのか きっと彼には両方を真剣に操作する必要があるのだ 人間のこういう動作っていつまででも見ていたい
俺はこの人の仕事に魅了された
なぜあんなに真剣にカレーに向き合うのか なぜあんなに美味しいカレーを作ることができるのか あの真剣さを支えているの何なのだろう
オーケストラのカレーが食いたい
俺の体の中ではカレーへの欲求が激しく輝いている |