☆1・14



正月を迎えたばかりなのに、もう1月も半ば。
早いですね~とか口では言っているけれど。月日の流れが早く、どんどん新しい日を迎えるのが好きだ。

昨日は午後に国分寺まで稽古に出かけた。
17時に終えて外に出るとまだ暗くなってはいなかった。先週はこの時間にもう真っ暗だったと思うけど。日が伸びている。

3月の公演に向けての稽古をしている。
ピアノ曲に取り組んでいるが、これまでとは楽曲の聞こえ方が違うのを感じる。
ピアノ曲でのオイリュトミーには長年取り組んできたけれど、自分でピアノを触るようになったからか、音に対する感覚が変わった。

12月の最後のワークでピアニストIさんの演奏でゴルトベルク変奏曲のアリアを動いた。
ゆっくりでシンプルなフォルムではあるが「音を聴く体」から離れないで動いた。
ある一音の響きを最大に集中する瞬間があった。その時の体験が忘れられない。
ただその一音の響きを感じて空間を進むというそれだけの行為に全力を傾けたら、そこには無限の広がりと組めども尽きぬパワーの源があった。
オイリュトミーワークでは必ずピアニストの生演奏で動くのだが、演奏をするということの凄さと大変さ、音が今ここで生み出されているという厳然たる事実を改めて感じられたことは、2020年、俺の最大の収穫だった。





ピアニストIさんが貸してくれたバイエルを毎日練習している。
音階はドからソまでなのでまだオクターブを両手で弾けない。
これはバイエル16番。少ない音がシンプルに組まれているだけで、とてもいい曲になっている。