三日間は目覚まし時計を止めて寝た。
8時半まで寝るとかなり眠った気がする。正月休みだ。のんびりで構わない。
三日は綾さんの家に行き、お姉さんとお母さんとの時間。俺はおとなしめに話を聞いていた。
二日は兄と弟の家族が集まる。兄弟が一緒になって酒を飲むと笑いが絶えない。俺は顎が痛くなるほど笑い、帰ったら少し熱が出た。風邪かと心配したが翌朝には普通だったので、笑いすぎておかしくなったのだろう。
今朝は遅めの朝飯を野菜だけで軽く取った。
食後にコーヒーを飲むもあまり喜びがなかったが、ウマイにはウマイので今年は休みの日ぐらいは飲もうか。
体をほぐし、御嶽山の大口真神のお札を貼った。
近くの神社にお参りに行こう。熊野宮へ歩いて参拝。
青空が印象的だった。
おととい兄と話していてどういう流れだったかクラシックの話になった。
オーケストラ物はほとんど聴かなくなった。それでもベートーヴェンの皇帝とブル7だけはスマホに入っているとか言っていたのは俺だ。
ブルックナーってのはホントに妙だ。なんかよくわからないけど俺には合う。変だから合うのか。。
若い頃に一所懸命聴いたベートーヴェンもブラームスもマーラーもワーグナーも今は聴く気にならない。
しかしブルックナーはたまに聴く。聴けば言いようもなく気持ちよいのだけど、何ともとらえどころがないのは何故だ。わけがわからないのにいいブルックナーて何なんだよと思うのだが、朝比奈隆さんが「ブルックナーというのは得体の知れない作曲家だ。わけがわからない」と言っていたのを思い出しては、これでいいのだと納得がいっている。
交響曲第七番が好きなのだが、この曲は、寒い冬の午後に日差しの入る部屋の中で聴いていても、真夏にハンモックでウトウトしながら聴いていても、俺が感じるのは青空だ。
茫洋としたした青空と雲、そしてピンク色の大きな象がフワフワと浮かんでいる。そんなイメージを抱いてしまう俺もブルックナーもほんとに訳が分からない。