☆ 元伊勢天岩戸神社・カフェ工船・京都③

一泊して朝を迎えた。いつもの目覚まし5時起床。
昨晩のナポリの余韻を感じつつ、持ち帰りで包んでもらったチョコケーキをいただこう。ババを一つサービスしてくれたそうだ、ありがたい。コーヒーを淹れてお菓子を半分ずつ食べた。あまりにもウマイ。シェフ栗さんの凄腕に改めてたまげた。全種類を買いに行きたい。

さぁ、朝からでかけるよ。 元伊勢天岩戸神社。
丹後鉄道に乗り大江山口で降りる。歩くぞ~。帰りの電車まで1時間しかない。
人気がない村の道を歩く。太陽と空気がきもちいい。ゾーリを脱ごう。





天照大御神が降臨した神域として古くから崇められている。 
ここ大江山口の天岩戸神社は巨大な岩盤の上に建てられていて、鎖を伝って参拝をする。
現在、天照大御神は伊勢神宮に祀られているが、伊勢に鎮座する前に相応しい場所を求めて各地を巡幸したと伝えられ一時的に鎮座した場所を「元伊勢」というそうだ。



神社に参拝することがあっても願い事をしたことがない。
今日は感謝を伝えることすらなく手を合わせ頭を下げるだけだった。理由は俺にも分からない。




ひたすらに良い場所だった。来てよかった。

駅へ戻ろう。どんどん歩いて気持ちがよかった。道中人に合うことは一度もなかった。

宿で荷物をまとめチェックアウト。駅へ向かう。長岡京へ行くよ。ここは綾さんが幼少期を暮らした土地だ。


土地の氏神様長岡天満宮。


住んでいた住宅もそのまままに。懐かしいかい?


当時もあったタコ焼き屋の女将さんはおばあさんになり現役で店に立っていた。


無くなった店も当時のままに営業している店も。
1時間ばかりしか時間がなく急ぎであちこち歩いたが、中三まで綾さんがいた土地の暮らしを感じられて俺も楽しかった。

駅へ向かう。次は京都市、烏丸四条へ。
着いたらまずはメシだ。チェーンのサラダの店でキンピラボウルを食べた。
そしてバスに乗り、カフェ工船へ向かう。
オオヤミノル氏の店。2020年に初めて行って飲んだケニヤのうまさを忘れられず、再訪。



今日は深煎りだとブラジルとのこと。。俺はこってり、綾さんはあっさりで注文。



一口。
ちがうな。
深煎りなのはよいのだけど。
豆は焼きすぎると炭になる。ここの深焼きはかなり攻めるのがすごいところだが、今日のはギリギリで炭に寄っている。これが堀口氏のいうリオ臭というやつなのか。
思い返すと昔の俺はこの味が好きだったのかもしれない。ブラジルが好きだった。いや、深煎りでこのぐらい攻めていればなんでもよかった気がする。
カフェ工船の深焼きがこれとはちょっと残念だが、俺の主観だ。


シナモントーストとプリンを注文。前に食べたアンチョビバタートーストを追加。
これまで行った最高の味に君臨していたカフェ工船に二人で来られたことは嬉しく、すぐ後ろのテーブルででかい声を出して喋っているオオヤ氏の会話を聞いたり聞かなかったりしながら楽しく過ごした。

バスの時間だ。
京セラ美術館へ向かう。
綾さんの知り合いの画家が作品を出している。ここに行くのがそもそもの動機でありきっかけだったのだ。

美術館に着き、一通り見た。絵を見るのは嫌いじゃないがあっさり見終わる。来られてよかった。

今回行こうとしていた場所はみんな回れた。よかったね。
新幹線に間に合う時間まで1時間ほどある。駅方面に適当に歩いていこう。



祇園あたりを初めて歩いた。観光客がいる場所は今回初めて。街の雰囲気と風と太陽を感じ、ぶらぶらした。
旅の終わりのセンチメンタルな感情を胸に最後のバスに乗った。

今回綾さんは初めてゾーリでの旅行だった。軽装で裸足であることを自ら選び、そのよさを感じられたこと、生食生活による体の変化、粘り強さの圧倒的な増強を感じられたのは大きな成果であり収穫だ。
これまでしてきたこと、考えてきたことを人にも伝えていこうと思う。

そして食べることについては今回思い切りハメをはずしてみた。ここからハッキリ確認できたことがある。
また生野菜生活に帰る。
そしてまたハメを外しにどこかへ出かけよう。

有意義で幸せな京都旅行だった。